昼食後は、本日のメインである『芸術士派遣事業活動報告展:芸術士のいる保育所』の展覧会場:高松市立美術館1F市民ギャラリーに向かいました。
余談ですが、この美術館は地元を意識した企画も多く、香川県を代表する美術館です。
市民ギャラリーは、縦長の展示スペースです。
エントランスから奥に進み、ぐるっと回って鑑賞する感じです。
今回は、端から端まで、保育所、芸術士の取り組んでいる様子やその結果としてできあがった作品がいっぱい。ところ狭しと展示されています。
展示は多様なコーナー構成、展示形態など・・・凝ってます。
でも、園児の作品中心に見せるのではなく、活動全体の報告会ですから、展示内容や展示方法は取り組みが伝わることを念頭に構成されていると思いました。
主催者の柔軟な発想と努力には、脱帽です!
しかし、園児のパワーは凄い!
作品パワー以上に取り組む園児の集中力と思いっきりの良さに、この事業の意図を感じました。
さらに、その園児と一緒に取り組む芸術士がまた凄い!
いろいろなアイデアや素材・道具を使って、彼らの興味&やりたいパワーを引き出すことは、日頃から表現活動に関わる者の力と思いました。
園児と芸術士の関係はどうなんだろう?・・・と思いながら見て回ると、芸術士の皆さんは、リーダーではない様に感じる場面や作品群に出いました。もちろん取り組みの意図するところは芸術士に導かれたのですが、その上で園児たちが思いもよらぬ発想でどんどん想像の世界を探検しているプロセスを見ることが出来ました。
中には、すでに表現作品として十分感動させてくれる状態と思うものまであります。
見終わってギャラリーから出たとき、展覧会を見た後に残るいつもの疲れが以外とありません。それは、作品を観ることが主眼ではなく、報告内容を体験する様な展示だからだと思いました。
報告展の第一印象は、一年間やったことを伝えるためにいろいろな工夫がされているためか、園児の作品展以上に派手でつくられているようにも見えます。しかし、全体を見た後、じっくりと一つ一つを観ていくと、それは展示手段と気づきます。
この報告展を観る中で、高松市の『芸術士のいる保育所』の実在を実感しました。
芸術士視察ツアー(高松市) 報告(最終回)へ続きます!!
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この報告を読まれて、芸術士活動に興味をもたれた方、そして幼いお子様の将来や岡山の将来を考えている皆様のご意見・感想をお願いします。